古代ハワイの社会で、ハラウは、クムフラを中心とした厳粛な階級社会で構成され、族長や、神に捧げる祭事、宗教行事や儀式を行なうために、常に規律や戒律を重んじ、人里離れた場所にハラウ単位で生活していました。集団生活を通じて、オリ(祈り)やフラなど、体を使った祈りを、神に捧げるために構成された集団を指します。現代社会においても、ハラウの役割は同じであります。
このハラウは、できる限り「ハラウ」としての役割を遵守しながら活動すべく、努力をします。共に、直接、クムフラから、ハワイの歴史を、ハワイ語を学び、フラやオリを学び、レイを学ぶなど、ハワイに古くから伝わる慣習を学び、その知識を学ぶ場所として、自主的に集います。表面的な「踊り」だけなく、メンタル面・スピリチュアル面・身体面のあらゆる角度から、フラを学びます。そして、ハラウに集う者たちが、共に成長を願い、共に学び、共に友情を育み、集団および社会における規範を学んでいきます。これら過程を通じ、自己研鑽と、社会に寄与することを目的とします。
ハラウケアバホウは、マウイ島のクムフラ・チャールズカウプが命名したハラウネームです。Hālauとは、フラの教室のことを指しますが、その語源は、カヌーをしまう細長く大きい建物のこと、ケアバホウ(Ke-awa-hou)とは、awa(港・入り江)と、hou(新たな)という意味から作られた言葉です。いわば、新しい港に建つ大きい家/フラ教室、となります。カヌーに大海原に乗り出でて行く、新たなチャレンジを始める、そんな想いが込められています。
フラ(フラダンス)は、心の中のとても深い部分から溢れ出す喜・怒・哀・楽の気持ちを、全身全霊を使って伝え、表現するものです。 当ハラウは、ハワイの神々に捧げる宗教儀式として継承されてきたフラという遺産を、次の世代に、永続的に伝えていくことをその役目としています。ハウマナ(生徒)達は、フラに限らず、 古代ハワイ人の考え、知恵、言語等を学び、ハラウの一員としてその考えを現代社会の生活の中に活用、実践していきます。 そして、心と体とスピリットを充足できるよう、努めていきます。
ハラウ ケアバホウ(Halau Keawahou) は、新潟で開校しています。1782年カメハメハ1世がハワイ王国を統一する遥か昔から、古代のハワイ人が伝えてきた数千年の歴史の持つHula。 このフラダンス教室では、Pele(ペレ)やK‘lakaua(カラーカウア)のオリ(チャント;お祈り)、打楽器を使ったHulaKahiko(フラカヒコ・古典フラ)、ハワイ語の理解と共に、カラカウア王朝時代以降に発展した、弦楽器やスチールギターを使ったHula ‘Auana(フラアウアナ)、 そして、生花や葉を使ったLei(レイ)の作り方、打楽器の作り方、その演奏の方法、その他、ハワイの歴史、文化に関する全てのことをレッスンの中で学んでいきます。
このハラウ(フラダンス教室)は、2006年12月に新潟に開校し、2009年1月より改称。日本におけるフラの普及活動をしています。現代フラ(アウアナ)だけでなく、 古典フラ(カヒコ)オリ(チャント・詠唱)も得意としており、本格的に、基礎からフラを学びたい方のために、開校しております。
ハラウの生徒のことをHaumana(ハウマナ)といいます。ハウマナは、ハワイやフラの知識をより深めていくことができるでしょう。ハラウケアバホウは、常に自分と向き合い、本質を学ぼうとする気持ちを持っているハウマナの参加をお待ちしています。
お問い合わせ:ハラウケアバホウ事務局
email: hula@halaukeawahou.org
TEL/FAX: 0254-28-7767